皇室問題

皇太子さまの異例発言に宮内庁激震

 皇太子さまの異例の発言に、波紋が広がっている。「雅子のキャリアや人格を否定する動きがあった」という発言の真意は不明だが、宮内庁には「何をしている」といった批判や、ご夫妻に対する励ましの電子メールが殺到している。雅子さまが体調を崩して半年。宮内庁幹部は「重く受け止める」と記者会見で語ったが、苦悩の要因は複雑に絡み合い、同庁は難しい対応を迫られている。
 ■波 紋■
 「ご夫妻があまりにかわいそう」「宮内庁幹部は責任を取るべきだ」。宮内庁に寄せられた電子メールは、記者会見があった10日から14日夜までに700件を超し、多くがご夫妻に共鳴し、宮内庁を批判する内容という。
 ある幹部は「激震」とつぶやく。皇太子さまの発言に「それほど思い詰めていらっしゃったとは」と、驚きを隠せないのが実情だ。
 宮内庁の湯浅利夫長官は、会見で天皇、皇后両陛下が心配されていることを明らかにした。皇太子さまは両陛下を頻繁に訪ねており、この間の事情を説明されているとみられる。両陛下も皇太子さまの思いを後押しされているようだ。
 13日夜には藤森昭一、鎌倉節の両元長官らが両陛下から御所に呼ばれた。発言の波紋への対応を相談されたとみられている。
 ■真 意■
 「雅子のキャリアや人格を否定する動きがあった」との発言の真意は不明だ。14日には湯浅長官の時代ではないことが明かされたが、何を指しているかは宮内庁側も測りかねている。
 だが、皇太子さまはこの発言に関し「外国訪問も出来なかったことも含め、雅子も私もとても悩んだ」と話された。
 その発言から、雅子さまが体調を崩されたいくつかの要因が浮かび上がる。
▽外国訪問が許されなかったこと
▽皇室の環境に適応しようと疲れ切ったこと
▽「世継ぎ問題」のプレッシャー
▽子育てと公務の両立。

 お二人での外国訪問はこれまで5回。両陛下の皇太子時代と比べて少なく、同庁幹部は「世継ぎ問題」を優先し、外国旅行を絞った結果であることを認めている。過度の期待と外国訪問の抑制が「動き」の一つである可能性は高い。
 湯浅長官は、皇太子さまが訪欧から帰国される24日以降に、直接面会して真意を尋ねる考えだ。
 ■背 景■
 発言は突然に飛び出した訳ではない。皇太子さまは2月の誕生日前の会見でも、「公務の内容やあり方を検討する必要がある」と注文されていた。宮内庁の対応は必ずしもスムーズではなかったが、それには理由があるという。
 皇太子ご夫妻のお世話をする東宮職(とうぐうしょく)には、責任者の東宮大夫(とうぐうだいぶ)以下、東宮侍従長や東宮侍従ら事務方がいる。宮内庁長官などに状況を説明するのはこうした事務方だが、雅子さまの体調に関する事柄は「極めてプライバシーにかかわること」で、どこまで分け入っていいのかの迷いが付きまとう。
 ある幹部は「ご夫妻と意思疎通が足りなかった面もあるが、今はできる限りの努力をしている。ただ、細かいご体調など私的な部分に踏み込むのははばかられ、対応は難しい」と言う。
 「事務方」を超える皇太子家の相談相手。そうした人がいない、との指摘もある。
 ■ご体調■
 雅子さまは、昨年春から疲れがみられ、同年12月初め、強いストレスによる帯状疱疹(たいじょうほうしん)と診断、入院された。同年中には回復されたが、その後も公務や皇室の行事などを休まれている。体調は今も波がある状態で、立ちくらみや頭の重みなどを訴えたり、昼間、横になったりされている。
 ◆「湯浅長官時代ではない」と皇太子さま…林田大夫明かす◆
 宮内庁の林田英樹・東宮大夫は14日の定例記者会見で、皇太子さまが「雅子のキャリアや人格を否定する動きがあった」と発言したことに関し、林田大夫に「湯浅長官時代のことではありません」と話されていたことを明らかにした。
 林田大夫によると、会見翌日の11日、湯浅長官から面会の要請があったことを伝えた際、皇太子さまがそう説明し、長官に「伝えてください」と話されたという。(読売新聞)

う〜んかわいそうだ。確かに、立場の同じ話し相手がいないってかなりつらいと思う。だからこそ、外遊して気晴らしじゃないけど、いろんな話をするのもストレス解消になってたんだろうし、普通綺麗な景色や人々に会えばそれだけでも楽しいし、緊張もあるけど普段から外国に行ってたお嬢様なんだから、かえって行かないほうが不自然なんだろうな。う〜ん難しい。元気になってもらいたいけど、元気になるには医者の処方する薬だけじゃ足りないんじゃないだろうか。