気がつくと、私は地面にいた。
目の前で女の子がおもちゃで遊んでいる。
その様をぼうっと見ている。
座っているとか寝ているとかではなく、視線が普通に地面と同じ高さになっている。
私の体は黄色い液体でできていた。
あの大波にさらわれた後、一体化してしまったようだ。


私は隣で大人たちの会話を聞きながら、
「でも私には人権なんてあってないようなもんだからな〜」
と言った。


女の子が新しいおもちゃを取り出した。
それは銀色の円筒形で、中は空洞。
上のふたを開けてものを入れられるようになっている。
左右にまわすためのハンドルがついている。
女の子は大人たちに「お金を入れて」とせがむ。
輪の中から一人の大人が、3万円(日本円)を差し出した。
女の子はうれしそうに、ふたを閉めてハンドルを回しはじめる。
ぐるぐるぐるぐる……1分ほど回しただろうか。
ふたを開けて中身を確認する。3万円のはずが、お札があきらかに増えている。
1万円札3枚、5千円札3枚、1千円札7枚……
さらに最後の千円札には、文字が印刷されていて、そこには、
「6200円」と書いてあった。
大人たちは一斉に歓声を上げる。
「これから10分毎に6200円ずつ増えていくんだと!!」
「ありえねぇ〜!!」と叫ぶ男の声。
ふと横を見ると、その人物は……


SMAPの中居君だった。


というオチの夢を昨日見た。