イラク続報

邦人記者ら2人が新たに拉致の情報

メールの中で2人はそれぞれ、「ヤスダ・ジャンベ」「ワタナベ」と英語で表記されており、フリーライター安田純平さん(30)(埼玉県入間市在住)と、NGO「米兵・自衛官人権ホットライン」のメンバー、渡辺修孝のぶたか)さん(36)(栃木県足利市出身)とみられている。
 広河さんらによると、2人は14日午後2時ごろ(現地時間)、電子メールを送ってきたイラク人男性や運転手とともに、車でバグダッド西部アブグレイブで起きた米軍ヘリの墜落事故の取材に向かっていたところ、4台の車に分乗した武装グループに襲撃され、拘束された。イラク人男性はメールの中で「殺されるかもしれないと感じた」と記していたという。
 安田さんがイラクの現地ルポなどを寄稿していた中日新聞東京本社によると、安田さんは3月14日に日本を出国して、バグダッドに入り、中心部のホテルを拠点に、戦争で被害に遭った市民を取材していた。拉致の直前とみられる14日午後3時ごろ(日本時間)にも、同社発行の15日付東京新聞朝刊の一部に「邦人人質 カギ握るファルージャ」との見出しで掲載された記事を電子メールで送稿してきた。
 その後、同本社から原稿内容の確認を求める電子メールを送ったが、安田さんからの返信はなかった。拉致の1報が流れた直後の15日未明にも携帯電話に連絡したが、電源が切られた状態になっているという。
 一方、「米兵・自衛官人権ホットライン」の小西誠事務局長(55)によると、渡辺さんは栃木県足利市出身の元自衛官で、自衛隊活動をリポートするため3月1日からイラク入りしていた。週に数度、リポートをメールで送信してきたが、13日夕方にリポートが送られてきた後は、連絡が取れなくなっているという。
 2人は4月からは、渡辺さんが借りた近くのアパートで一緒に住んでいた。バグダッドに取材拠点があるアジアプレス(東京・渋谷区)によると、2人が暮らしていたアパートの部屋には荷物がそのまま置かれており、管理人が「14日の朝、2人で取材に出かけて以降、戻ってこない」と話していたという。(読売新聞)

埼玉県入間市に反応。地元だよ。おいおい。記者さんだから命の危険は常に感じていただろうけど……

メールによると、2人は現地時間の同日午後2時(日本時間午後7時)ごろ、イラク人男性や運転手といっしょに、車でバグダッド西部のアブグレイブで起きた米軍ヘリ墜落事故の取材に向かっていたところ、4台の車に分乗した武装グループに襲撃された。
 その際、イラク人男性は、武装グループに対し、「2人は中国人だ」と説明したが、うち1人の所持品から日本のパスポートが見つかったため、2人とも拘束された。男性はメールに「目の前で誘拐された。私はほとんど殺されそうになった」などと記している。